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「っ……だから違うって。離せよ……もう、帰る!」
帰る意思を告げて、力強い抱擁から逃れようと身を大きく捩った。
「……ダメよ、帰さない」
神谷が強い口調で却下した。
「何を言って……っあ、ん!」
至近距離の眼差しに戦慄いた刹那、下半身から甘い痺れが走った。神谷の手が中心部に触れたのだ。まさかと、一司は目を瞠った。
「かずちゃん……いいでしょう? だってそろそろお互い我慢出来ないじゃない」
「っあ……やめろって……」
耳元からの欲情に腰奥が疼いた。期待したのだろう。下着の中で屹立がピクリと蠢いた。
「ふふっ……可愛い。ねえ、かずちゃん……今夜はいつもより気持ちいいことしてあげる」
反応に満足した神谷が雄欲を剥き出しにした。
「っ……」
宣言に息呑んだ。
何をされるかわからない恐怖と甘い期待が同時に襲った。固まる一司の衣服を神谷は素早い動きで脱がせていく。酔いの所為もあってか、抵抗する暇もなく一司は素裸となった。
「ちょっと待てって! 俺、今日は飲み過ぎて……っ」
「勃たないって? そんなことないわよ。ほら……」
「んっ、あぁ……っ!」
淫嚢ごと直に握られた。鋭い性の刺激が駆けた。大きな掌の中で一司の竿肉は一気に昂った。湿りをもった穂先が痙攣した瞬間、小さな穴から透明な蜜がトクトクと流れた。
「いい感じね……あたしもギンギンよ」
神谷もここで自らの衣服を捨てるように脱いだ。室内灯に照らされたベッドの上で、二人は一糸纏わぬ姿で見つめ合った。
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