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「い、嫌だって言って……るぅっ! んあああ……ぅっ!」
後孔を舌で嬲られての絶頂など絶対に嫌だった。一司の男のプライドが叫んだ。しかし、襲い来る快楽に抗う余裕は残っていなかった。堕ちる……理性は崩れた。
「あぁっ、んあぁっ、気持ちっ……ぃっ、んぐっ……ぅ!?」
快楽の渦に飲み込まれ口を大きく開けた瞬間、大きな塊が咥内を満たした。重みのあるそれは紛れもなく……。
「かずちゃん……噛まないでね。一緒に気持ちよくなりましょう」
神谷の雄竿だった。
「ん―! ふ、んん……っ!」
喉が圧迫される。一司は苦しさを訴えて呻いた。
「ほら……頬を窄めて、舌を動かしてごらんなさい」
「っ……んんっ、んん」
喉奥から震え声を発した。促されても出来るはずがない。そもそも雄の分身を咥えるなんてはじめての行為だ。
「舌を裏筋に這わせてから、ズルズル上下に動かしてみて……」
卑猥な教えを口にしながら、神谷が腰をねっとりと動かした。口の粘膜が硬い竿によって擦られた。雄液が味覚を攫った。
「んっ、ふっ……ぐぅぅっ」
どうしていいのかわららないまま、一司は言われた通りに舌を動かした。そうでもしないと呼吸が出来ないからだ。
「そう上手……っぐ、ああ、いいな……」
低い喘ぎで神谷は口淫を悦んだ。逞しい腰が揺れている。
(……もう、どうにでもなれ)
一司は必死に熱杭へと吸い付いた。
噛み千切る勢いで歯を立ててやってもいいのに、何故かそれが出来ない。きっと酒の所為だ。そうでないと、こんな行為を許すはずがない。強く言い聞かせながら神谷の昂りを刺激し続けた。
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