最悪の出会いは吉となるか(改稿版)

※撫でられた髪

「んっ、かずちゃん、最高にいいわ。もっと深く咥えてみて……っ！」
「んぐぅっ……！！」
　膨らんだ肉傘が咽頭を滑って奥までやってきた。窒息を逃れるために、一司は咄嗟に喉の粘膜を開いた。硬直した棒が咥内を好き勝手に行き来した。その度に張りのある袋が一司の鼻や頬を打ち、口端からは淫液交じりの唾液が零れた。

（なんだこれ……俺、何してんだ……）
　眩ついた脳で考えても、答えは出ない。もう自分はおかしくなってしまった。そうとしか言いようがない。

「あたしばっかり気持ちよくなってちゃダメよね。一緒って言ったものね……」
　ここで神谷が動いた。一司の竿肉を口いっぱいに頬張ったのだ。同時に、解れ切った蕾を物凄い速さで穿られた。

「ん――っ、ふっん……んぅっ！」
　凄まじい吸引力と後孔の摩擦に一司は背を反った。
　エラの張った肉先を器用に摩擦され、竿全体を口の粘膜で抉られた。巧みなテクニックに翻弄されながら、一司も負けじと神谷の分身にしゃぶりつくが……。

（デカすぎる……っ）
　限界を感じていた。喉が突き破られそうだ。そんな錯覚に陥った。
　そんな一司を神谷は怒涛の口吸いで追い込んでくる。肉茎を絞り取るように吸われて、剥き出しの穂先は熱い粘膜に包まれた。ぐちゃぐちゃにされた秘部は、もう溶けそうだ。凄まじい快楽に身も心も没落した。それからは早かった。一司は射熱の予感に力を抜いた。

（あっ、あ……イクっ……！）
　視界が真っ白に染まった。止めようもない痙攣が胴を襲うと……。
「んっ……ふっ、んんぅ――――っぅ！！」
　神谷の楔を咥えたまま精の飛沫を放った。勢いよく爆ぜたそれは、神谷の咥内へと直撃しゴクリと嚥下された。その直後だった。

「ぐっ……はっ、射精(で)る……っ！」
　神谷が達したのだ。しかし彼は果てる直前に一司の口からそれを引き抜いた。
「――っう、あっ……んっ！」
　熱い液体が顔全体に降りかかった。間違いなく神谷の白濁だった。大量の射液は一司の髪までにもベッタリ付着した。