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(やべ……なんだよ、これ……)
口中の粘膜が溶けそうだった。口づけの気持ちよさを改めて知ったと、意識が朦朧としはじめた時だ。
「――んぅっ!?」
中心部からの刺激に、一司は背を反って爪先立ちとなった。
何が起こったのか……それは、股座からの感触が教えてくれた。脚の間には神谷の太腿が割り込んでいた。
(まさか……っ)
察して睫毛を震わせると、股に挟まった腿がズリズリと動き出したのだ。
「っふ……んんっ、ぅん!」
呻いて上体を左右に捩った。こんな場所で、ここまでの行為は望んでいないからだ。しかし、神谷は止めない。昂りかけた欲情を下から捏ねるようにして、じわじわと攻めてくる。
(こんなの……っ!)
もどかしい。望んでないはずなのに、確実な刺激が欲しい。一司は無意識に腰をくねらせて、自ら筋肉質な腿に屹立を擦りつけた。感化されたのだろう。神谷が太腿を強くあててきた。圧迫が増した途端、下着の中の竿肉が根元からグリッと擦れた。その感触は求めていた快感へとダイレクトに伝わった。
「っ、んんぅ――っ!」
口づけを続けたまま、一司は双丘を突き出して身体を弓形にさせた。その隙を狙ったのだろう。神谷の膝が会陰部から後孔へと柔くヒットした。
「―――んっ……ふっ、んん!?」
疼いた。隆起した熱よりも、後孔が切なく疼いて微かに開閉した。
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