殺人自動掃除機バリクリーン

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 俺はバイト帰り自転車を走らせ帰路を立ちこぎで走る。人通りの少ない路地を抜けると、すぐ自宅マンションに到着した。    自転車置き場に自転車を止めて家に向かおうとしたときだ。階段横のごみ捨て場にあるものが置いてあることに気づく。    暗くてよく見えないが、それは真新しい箱のように見えた。    いったい何が捨ててあるんだろう。もしかして最新ゲーム機だったりして?そんなわけあるはずがないのにそう思ったら確認せずにはいられなかった。    普段なら人の捨てたゴミの中身を見るなんて倫理に反するようなこと絶対にしないのに、その日は、気分が高揚していたせいなのか行動にうつしてしまったのだ。    辺りを見回して人がいない事を確認してからイタズラ防止ネットめくりあげた。    それを間近で見た俺は思わず「げっ」と声をあげた。それはゲーム機とはほど遠いものだった。    これ最近テレビショッピングで話題になってたAI搭載のお掃除ロボットバリクリーンじゃん。    なんだよ。    どうせ中身は違うと思うけど……    箱を持ち上げると、    「おもッ!」と小言を溢してしまうほどにしっかり中身が入っている。    それにこれよく見るとなんだか未開封ぽいような……。    俺はもう一度辺りを見回して人がいない事を確かめた。    よし。誰もいない。    それを度抱えると駆け足で階段を登っていく。    どくどくと心臓が早鐘を打つ。背徳かんに興奮を覚えつつ、俺は家に帰た。  
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