看護師達の怖話

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「山田さん!!昼食の時間ですよ」 「おい?こんなの不味くて食えねーんだよ!!もっと肉入れろよ!!それにこんなちっぽけな煮物に干からびた魚なんか俺様に出すんじゃねーよ!!」 「きゃー!!」 その粗暴な患者さんの山田さん(仮名)という方は、私が配膳した昼食を受け皿ごと私に向かって投げつけてきたのです。人手不足で配膳までする私の白衣が味噌汁や煮物の汁で汚れてしまいました。 「さっさと肉持ってこい!!持ってこないとさらに暴れてやる」 もう手のつけようがなく、私はその場から逃げだすように婦長さんのもとへと走りだしました。
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