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「ごめんね。何か怖がらせちゃったかな!!でも、うちらの仕事はそんな事で怖がってたら務まらない仕事だからね。そこで、あなたに仕事を頼みます。これをA棟にある焼却施設へ持っていってもらいたいのよ。で、そこにある空の燃料ケースを持ってきて」
突然先輩がおかしな事を言い出すので、私は先輩に言ってやりました。
「大事な書類は焼却なんかせずに、シュレッダーにかけるのが規定だと思んですが・・それにあそこの焼却施設は下請け会社の社員が医療廃棄物の一部を焼却してる場所ですよね??」
私がそう言うと、先輩はあたかも分かったような態度でさらに言ってきました。
「協力関係なのよ。あの下請け会社とは、今の時間はあそこ人いないから、代わりにうちらが燃料を給油したりしてるの。それに最近シュレッダー機の調子が悪いのよね、婦長にも言ったんだけど、そのうち事務局が買ってくれるでしょう!てことでなしのつぶてなの。だからまとめて焼却してるのよ。さ、そういう理由だからほうら行った行った」
先輩は私に束になった医療用の不要書類と台車を渡してきました。
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