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4年前と変わらなかった。
公園や観光施設などを巡ってネタを考えながら、ぼんやりと過ごす。居酒屋に立ち寄ってから俺は自宅の近くを歩いていた。体に入れたアルコールが温かい。
どこかに生き急ぐような速度で車が走り抜ける。少しばかり広い歩道の真ん中を歩いていると、ジーンズのポケットが振動を始めた。
携帯の画面には三浦からのメッセージが浮かんでいた。
『これから家いっていい?』
右上の時間を確認する。夜21時前、俺は家へ向かいながら彼女に返事を打った。
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