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「いえいえ、遅くなりましたし電車の時間も考えずに学校止めてましたので」
井上もペコペコ頭を下げる。
「まぁまぁそれはさておきこれうちのお菓子!生物だしちょっと賞味期限が近いやつだから早めに食べてね!」
それぞれに紙袋を渡す。
紙袋はなんとなくずっしり重く感じる。
「もしかして...たちばなやの名物の芋羊羹!」
美咲が目をキラキラさせて言う。
「あったりーww」
「秋葉町の橘って聞いてもしかしてって思ってたけど親戚どころかそこの子だったなんて...」
絵蒔が唖然としている。
「でも橘って苗字この辺だとゴロゴロいるぜ!一軒あけた隣も真向かいも親戚じゃないけど橘だしー」
薫はヘラヘラと笑っている。
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