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薫はスマホの時計を見て焦る。
「あー橘家何処だって?」
「2駅離れた秋葉町!ちなみに駅前の家っす!」
「まぁ車で飛ばせば往復30分って所か、いいぞ家まで直で送るぞ!」
「ありがとうございます!俺先生に一生ついていきます!」
なむなむと井上に手を合わせて拝む。
「一生は重いなぁ...」
井上が苦笑する。
「薫くん大袈裟だよー」
「富ちゃん田舎の電車通学舐めんな~、駅で1時間待つとか地獄だぜw通学ラッシュで電車内厳しいし、来年絶対原付免許とって通うつもりだしw」
井上と1年の2人は結構馴染んでおりちょっとだけ羨ましいと絵蒔は思う。
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