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ワイワイやっている姿を薫のお爺さんはなんだか目を擦りながら見ていた。
「じゃあねーまた学校でw」
薫は両手でバイバイしながら見送る姿をバックミラー越しで見る。
「なんというか薫くんチャラいくせに頭いいしでっかいお屋敷に住んでて苦労してないっていうか…住む世界違うって感じだね」
ぽつりとなんだか寂しそうに美咲が呟く。
「いや、むしろあいつかなり苦労してると思うぞ...」
「え?」
「名家で跡継ぎじゃないとしても頭はかなりいいし、チヤホヤされてもいい立場なのに黙って欲しいとかさ、進学校なんて簡単に入れるし、むしろ通うなら中央の方が近いのに滑り止めでもなく第一志望でここの高校選ぶとかかなり本人考えて行動してるんじゃないか?」
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