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井上はそう諭す、諭すと言っても声は柔らかい。
「ああ、確かに彼なんでだろうって思う事多いからね...まぁあのノリというか性格自体そのものはわからないけどね、ただあのノリの割に不快感は無いよね、橘君は」
御堂もそう言って美咲に語りかける。
「薫くんはきっと美咲ちゃんや私たちの事信頼してくれたからお家まで教えたんじゃ無いかな?もし本当に嫌ならきっと駅かどこかで別れただろうしお菓子だってあげなかったと思うよ」
絵蒔は美咲の膝に置かれたお菓子の袋を指差しながら、優しく微笑みかける。
「そうか…うんそうだよね!いつもの意地悪でちゃらんぽらんな薫くんには変わりないもんね」
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