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薫を送ったあと井上はそれぞれの家まで送り、最後絵蒔の家へ向かう最中。
「佐々木はそう言えば宇宙地球物理学のある大学進学予定って言ってたな」
「は、はい...将来天文に関する仕事ができたらいいなぁって思ってるんです」
「いい夢だな...」
井上は夢に向かって行動する学生が好きな教師である、目標に向かってキラキラとしている姿を応援したい気持ちがあるからだ。
高校の教師になった理由の一つもそれがあったからである。
ただ実際その時その場で楽しければと刹那的に生きる生徒も多く、学校事態が荒れていた関係もありその対処に追われてばかりいた気もするな、と井上はしみじみ思う。
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