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「ああ、佐々木達の様な夢に溢れる生徒達に少しでも手助けできる教師になりたくてな...」
「そうだったんですか!」
「生徒にはそんな話した事なかったなぁ」
井上はしみじみと思う...何故か絵蒔の前なら言ってもいいかと思ってしまうからだ。
そしてその言葉に絵蒔は顔を赤くする...
私だけに...教えてくれた、そう思うと嬉しさでいっぱいになる。
「そろそろだな...佐々木、着いたぞ?」
井上は絵蒔の家の前で車を停めると振り向いて声をかける。
「あ!ありがとうございました、先生」
「じゃあまた明日な!」
絵蒔は車から出て井上に礼を述べると、井上は笑顔で手を振りそのまま車は学校方向へと走って行く。
その姿を絵蒔はただ見つめる...名残り惜しくて。
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