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胸に残る舌のザラザラした感覚が気持ち悪くて洗い流したかった。
少年のズボンのベルトがカチャカチャと音を立て始めるのが聞こえ背筋がゾワっとした。
嫌だ嫌だ嫌だ!
少女は近くにあった辞書を掴み、襲った少年のこめかみを目掛けて叩きつける。
少年が怯んだ隙に自分の格好も気にするのも忘れて逃げ出した。
少年の劣情がただただ嫌悪感しか感じられなかった。
嫌だ嫌だ嫌だ!気持ち悪い!気持ち悪い!気持ち悪い!
少女は頭の中でその言葉を叫びつつけた。
うぇっ
走り続けたせいか、先程の行為がそうさせたのか強い吐き気を催す。
まずい...熱中症かもしれない...
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