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 家に到着するのを見計らったかのように、光一から今日のお礼のメッセージが届いた。  ――今日は、というかこの一か月近く本当にありがとうございました! 最高の食器が決まりました!  光一のメッセージは明るかったが、李花は胸のうちにあたりを包む宵闇が入り込んできたような気持ちになった。食器選びが終わったということは、もうこうして光一とやり取りするのも終わったということだ。李花にはそれがどうしようもなく寂しく思えた。
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