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「おぉーっ!いいじゃん!」
拓海はあまりの広さに心を躍らせた。
「いいだろ〜」
吉野はドヤ顔だ。
拓海と冴子、吉野とその彼女の恵美ちゃんの4人で那須のログコテージに泊まりに来ていた。
4人て何回か飲むこともあり、それが発展し共に小旅行といったところだ。
女性陣は車の荷物を何やらガサガサやっている。
「しかしさ、きっかけは俺のアドバイスだもんな!何気に珍しく長いし」吉野が笑う。
「は?茶化しただけだろ?これは俺の勇気の結果だけの話。おまえも彼女はマック時代からだろ?長いよなー」
「まーな。それより酒だよ酒!酒冷やさないとな!」吉野は両手の袋一杯に買い込んだビールやサワー類日本酒をバスタブに放り込むと、その上にこれまた大量に買い込んだロックアイスの袋を破り、放り込んだ。
「で、これに塩を振るんだよ」
吉野は氷と酒で一杯になったバスタブに塩を振っている。
「これで即席冷凍庫になるんだぜ」
「なるほど」
吉野は何気に役に立つ知恵を持っている。
今回の旅行プランもすべて吉野だ。頼りになる男だ。
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