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「ごめんね、シェリルが敵意剥き出して」
お手洗いに行こうと席を立てば、途中でレインさんに会った。さすがに男性と言えどシェリルさんの行動は目に余るものらしい。だけど、その行動がシェリルさんに見られたら火に油を注ぐ結果になる。
「いえいえ、いつものことですし大丈夫ですよ」
あまり長居するのも危険なので、レインさんの隣を通り過ぎようとした。
「あっ……」
だけど、腕を掴まれてしまう。
「な、なんですか？」
内気なレインさんがそんな行動を取るとは思えなかった。居酒屋の廊下は狭くレインさんと身体が密着する。
「ちゃんと言い聞かせておくから」
そう言うけれど、その言葉を聞くのは何回目ですか？
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