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弥勒の掌(少しだけネタバレ)
我孫子武丸先生の作品にして後味が悪いとのレッテルを貼られた作品で有れば期待は膨らみまくったのですけども、読後感は「思ってたのと全然違う!!!」でした。
良い意味でも悪い意味でもですが^_^。
良い意味というのは我孫子先生ならではのどんでん返しの見事さは流石でしたので満足したんですが後味の悪さという意味では、まぁ、それほどでもという感じでした(元より作者が言ってた訳ではないのでこっちが他の人の書評を読んで勝手に後味悪いと思い込んでただけなんですけどねぇ^_^)
おそらく、後味悪いと言われると映画の「黒い家」や「悪の教典」やら「ミスト」やら「ダンスインザダーク」みたいなのを思い浮かべてしまうので、それに比べるとどうしても、と言ったところです。
特に後味悪いのが苦手な方は上の作品は全部観ない方が良いです^_^。
ただ、悪の教典は見ようによっては単なるスプラッタとも言えるのでスプラッタ耐性のある方はおすすめですね、物語の筋書きとしてはそれほど後ろ暗くもないので愉しめるかも、それと途中で出てくる外国のサイコキラーがとにかくサイコキラーにみえない(私はそう感じました^_^)ので、そこも少し笑えます。
それに比べると主演の伊藤英明の演技はすばらしいと言えますね。
ただ、本当の意味でめちゃくちゃ怖いのは黒い家の大竹しのぶさんですね^_^、ヤバイです。
そんな事で僕がタイトルと作者から勝手に考えたあらすじを発表しまーす^_^なぜ?とかはなしでw
弥勒の掌
とある学園でひょんな事から薬指と親指をくっつけた女学生の変死体を発見した刑事は遺体の右手の不自然な形に驚くがそれがなんなのかわからない。
とりあえず、その学校の先生に書き込みをすると、それは弥勒菩薩半跏思惟像という仏像の右手に似てと言われる。
確かにその弥勒像の右手の思惟相と言われる手の形に似てる。
ところが、また別の場所に変死体が発見されてその手が同じ形になっているのを知り俄然連続殺人の可能性を考える刑事。
しかしそれを上の人間に言っても単なる偶然と一笑に伏される。
仕方なく、はじめにその指の形を教えてくれた先生と共に謎を解こうとするのだが、調べていくと同じような形の変死体が過去に何件もあった事実が出てくる。
そして、実はその指の形は仏像の右手の形などではない全く別の意味があった!
みたいなのだと思ってたんです^_^。
まぁ、想像ですけどね。
あと余談ですが、弥勒の掌の中でひとつだけわからなかったところがあって、主人公の先生と宗教法人の愛蓮という女性の間でなんらかの神秘体験が起こるという場面があるんですけど、最後までその神秘体験が起こった理由が書かれてなかった気がするんですよね、もしもガリレオなら「実に面白い」という所なんでしょうけと^_^。
ではまた^_^。
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