本とか映画とか見終わったら感想を書くやつ

万引き家族（ネタバレしまうす）

昔そういえばテレビでやってたカンヌのパロムドールだかなんだかという一番すごい賞を取ったらしき作品を観る事にした。

見終わった感想は恐ろしくうまい人たちが集まってる作品なのに（小役を含めて）その中で樹木希林さんが異次元の演技をしている様に見えました、改めて日本の至宝だったんだなぁとおもた（あるいはこの人達が集まったからこそ、樹木さんのあの演技が可能だったのかもとも）。

それと万引き家族ってタイトルの意味が万引きをする家族っていうのと、安藤サクラさんとリリーフランキーさんの演じる夫婦がどうやら子供が出来ない感じの夫婦らしくて子供も所謂万引きみたいに拐ってくるという裏の意味があるんかなぁくらいに思ってたら全員が所謂赤の他人というとんでも種明かしには驚きました^_^。

まぁ途中スイミーの話が出てくるあたりでそうなのかもという気はしてたけど（スイミーは大きな魚に対抗する為に小さな魚が集まって大きな魚のフリをして追い払う話だったと思う）子役の城くんが「追い払われた大きな魚が可哀想」という台詞に対して父親役のリリーフランキーさんが「そんなことねぇよ、仲間を沢山喰われてるんだから」という所が印象的で彼らは喰われる側の人間達でお互いを補い合って家族という魚を演じてるって事なのかなぁ？と、だとしたら彼らの行う誘拐は限りなく保護に近いわけで、いわゆる万引きやら窃盗は悪い事だけど世の中にはもっと悪いことがこんなにあって全部法律で守られてるよってメッセージなのかもとおもた。

最後に一個だけ違和感を感じたのは城くんが万引きを悪いこととは知らずにやってたという描写があるんだけど、あのくらいの子供が学校に行ってなかったとしても悪い事だと解らずにやるっていうのは無理がある様な気がする（実際の万引きのシーンも悪意がなかったとするととても不自然だ）し、子供なんて大人がダメだいうから悪い事をしないだけでしていいよって言ったら喜んでやる気が^_^（そんな事ない？）、と同時にちゃんと良心の呵責(かしゃく)って言うのも大人と同じ様に（あるいはそれ以上に）あるので、榎本明さん扮する駄菓子屋のおっちゃんに「妹にはさせるなよ」と言われた時に改心したって事で良いのでは？と思いました（はい余談ですねー）。

ではまた^_^。