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十一月 二十五日
本格的な受験勉強の追い込みを憂鬱な気持ちのまま繰り返してる。
彼は今入院している。特に大事はないようで、お見舞いも必要ないと言われはしたが心配であるのは変わりない。この退屈な日々の中で、彼へ変化への素材を期待してい自分がいることにあらためて気がついた。もしかすると私はいつも誰かにすがっているのではないかと思わずにはいられない程に、いつにもまして退屈という時間の気怠さを感じて過ごしていた。
女子高生という一種のステータスのような時間を棒に振ってでも過ごすこの起伏のない道は、いつか思い返すことがあるのだろうか。
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