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「え"え"え"え"え"え"え"え"え"」
スマホが応答した…
ありえない。電波なんて届いてないはず。
私は電波の表示を確認する。
“35₦ ”
…なにこれ
さんじゅうご…なに?
よくわかんないけど電波入るんだ。
えっとじゃあ
「ハイ、バディ。クルウェルの町について教えて」
「了解しました。
クルウェルの町はラベリヌ王国の中級都市です。この町に来れば冒険を始める道具を揃えることができます。娯楽もあり、一生住むにも最適な街です。また、国王モヌリの出身地でもあり、魔石のリアメルの採石地でもあります。」
ちょっと待って…
ラベリヌ…モヌリ…リアメル…
え?情報量多くない?
私はノートを取り出しシャープペンで書き込む
ラベリヌ王国の町クルウェル
ラベリヌ王国の王はモヌリ
魔石リアメル…よく取れる
うん。わかんない。
これはスマホに聞いてもまた知らない言葉が増えるだけだな。やめよう。
それにしても冒険か…
やっぱりそういう世界線だよね。
暮らしていくのもいいって言ってもお金ないし…
…そうだよ。お金ないけど大丈夫なの。
食べ物…カバンの中にあるのは
カサっという音と共に出てきたのはグミの袋。
残り三粒。
水筒もあと二口ほど…
詰んだ…
「あのー。お姉さんそんなところで何してるんですか?」
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