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「ノア魔法ばかりじゃなくて接近戦をやってみたいと思うか?」
「え、接近戦を?」
「そうそう。」
確かに今まで魔法しかやってなかったからパパとの模擬戦でも魔法のみになったもんなぁ。
接近戦をされたら手も足も出なくて瞬殺だったろうしパパに認めてもらうには接近戦もやっていかないといけないか。
結論が出たことで意志を伝える。
「パパとやった時も接近戦が全く出来なかったからボクやってみたい!」
「そっか・・・。」
あれ?なんか寂しそうだなパパ。何かあったのかな?
「俺はノアの意思を尊重するが本音を言うなら接近戦をして欲しくない。何故かわかるか?」
パパの真剣な表情にボクは気圧される。え?もしかしてボク接近戦の才能が全くないのかな。だから練習しても無駄だということで諦めさせようとしてるのかな。
そう思うと悲しくなってきたぞ。
「才能がないから?」
パパは静かに首を横に振った。
「才能があるかないかはやってみないと分からないだろう?それにパパは人の努力を才能の二文字で片付けるのは好きじゃない。」
まともだ。こんな事言うのは失礼だと思うけどパパがまともなことを言っているのに少し感動した。
「じゃあなんで?」
そうなるといよいよ分かんなくなってきた。なんでパパはそこまで嫌がるんだろうか。
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