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「さて騒がしい奴もいないから手短に話をするかの。」
そう言うとママは部屋に入りベッドに腰かけた。
改めて見ると何をしても絵になる美少女という言葉がピッタリだと思う。
綺麗な黒髪は肩まで伸び背は150cmないくらいの小柄な体型で魔王をやっていたなんて到底信じられない。
そんな人の血を引いてるのだ将来ボクも美人になりたいものだとつくづく思う。
「なんじゃ?」
じっと見ていたことに気づいたことでママが不思議そうに問いかけてきた。
「やっぱりママは綺麗だなぁって思って。」
そう言うとママは少し嬉しそうに笑う。
「そうかそうか。ノアも将来美人になるから楽しみにしておくのじゃ。あの阿呆のせいで男の子みたいな格好させて悪いのぅ。」
ママは謝るがこのことに関しては諦めている。そうでもしないとパパの暴走が止まらないのだ。
でも男の子のようなボーイッシュな格好や髪型も結構気に入ってるので特に嫌な気持ちはない。
「ボクも気に入ってるから大丈夫だよ?」
気遣ったのかと思われたのか無言で頭を撫でられる。
ママの頭を撫でる行為にはリラックス効果があるのかとても落ち着く。
「それで本題ってなに?」
「ノアは強くなりたいのかの?」
ふと聞かれた質問にボクは即答する。
「うん!パパに勝って外出の許可を貰うんだ!」
そう答えたら可笑しそうに笑われる。
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