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次は眼鏡っ子が現れた。
「本当にごめんなさいですぅ。」
どうやら自分のミスを引きずっているようだ。
「眼鏡っ子よく聞くのです。」
「眼鏡っ子??」
そんな呼ばれ方した事ないのか驚いているが構わず続ける。
「人・・・まぁ神様か。とりあえず失敗は必ずします。それは仕方ありません。要はそのミスを自分の中でどう教訓にするかです。」
「教訓ですか?」
「はい。一度したミスはもうしてはいけません。そのためには今回のミスはなぜしたのかちゃんと分析するのです。」
「分析ですか?」
「そう。それをすることによって次に同じことが起こらないよう自分自身気をつけることが出来るでしょう?」
「はいです!」
「なら今回のミスは自身の成長に繋がる良いミスになるのです。それを怠ってまた同じミスをするならあなたの成長に繋がりませんからね。」
「分かりました!次からはきちんとタオルを使います!」
タオル?なんのこった?
「あぁ。そういえばあなたがなぜ死んだのか言ってなかったわね。あまりに良いお話だったから忘れてたわ。」
そう言われ今回の経緯を詳しく聞いた。
聞き終えてとりあえず眼鏡っ子を手招きする。
「なんですぅ?・・・って痛いですぅ!!」
丁度いい位置に来たところで額にMAX威力のデコピンを食らわせる。
「今回の件はこれでおあいこにしてあげます。絶対そんな理由で誰かの人生終わらせたらダメですよ?」
「はいですぅ・・・」
両目に涙を浮かべながら額を擦る眼鏡っ子。
「自分が死んだのにそれをデコピンおあいこにするって。」
「なんというか大物だね・・・」
2人には呆れられたが済んだことは仕方ない。これからどうするかが大事なのだよ。
ポジティブ万歳。
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