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もし帝王切開が必要になりそうだったら、全力でサポートしてくれるとのこと。そして更に驚きを告げた。 「おそらくこの二日以内に産まれると思う。今日、陣痛が起こる可能性も高いかな」 「えっ!」  更に胸の高鳴りに拍車がかかる。いよいよナナちゃんの出産。実は赤ちゃんを一緒に育てるのは楽しみな一方、どこか恐怖感もある。万が一のことを考えると、そうなってしまう。嬉しさと不安が交差する。 「大丈夫だ」  青木さんが力強い言葉を、私に突き刺した。 「猫の前で、不安になってどうする。スタッフが、しっかりしなきゃダメなんだ。その不安な気持ちが、猫に伝わらないようにな」
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