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第2話:微睡みなかで(男)
背中に感じる熱で目が覚めた。
彼女は、背中に頭を擦り付けたり、キスしたり、舐めたり、噛みついたり、まるで子猫のようにじゃれついてくる。
彼女は急に動かなくなり、静かに寝息をたて始める。
首筋に息がかかって、くすぐったい。
私は寝返りを打って、彼女の方を向く。
彼女はとろけそうな顔で、私を見る。
私は彼女のおでこにキスをする。
彼女は体をビクンと波打たせた。
私は彼女を抱き締めた。
強く抱き締めると、壊れそうだ。
いつも私を支えてくれる彼女。
そんな彼女を支えられるようになりたい。
そう強く願った。
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