第5話 『試練(しれん)を越(こ)えて』

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第5話 『試練(しれん)を越(こ)えて』

千雨から聖華や両親を救う為の提案ていあんとして、奥の部屋に納おさめられている『桜花狂乱おうかきょうらん・千本桜せんぼんざくらを手にするために、試験テストを行うことになった出雲。 果たして・・・その試練の内容とは一体何だろうか?果たして・・・出雲は無事に試練を乗り越え、無事に試験テストに出来るのであろうか? -------------------------------------------------------------------------------- ‐‐‐ピチョン‐‐‐(水滴すいてきが落ちる音) 千雨の案内あんないで、千本桜が納められている祠ほこらまで向かうことになったが、まさか試験を受けることになるとは思ってなかったな。そして奥へ進んでいくにつれて、洞窟どうくつの道が狭せまくなっていき、水滴が所々(ところどころ)落ちてくるので、ある意味いみ怖こわい。 まぁ聖華やお袋、親父を救える可能性があるなら、オレはそれに賭かけるだけだ。 道が段々(だんだん)と険けわしくなってきた。 オレは思わず、千雨に問いかけた。 出雲『おい千雨、ホントにこっちの道で合ってるのか?道が段々と険しくなってきたけど、ホントに大丈夫か?』 オレが心配と不安で問いかけたが、千雨は顔色変えず、淡々(たんたん)と答えた。 千雨『この道の先に、千本桜は納められているのよ。ホントはこの道じゃなくても行ける道があるんだけど、その道は少々(しょうしょう)危ないのよ。それとも何?安全ルートのこっとより、地獄じごくコースの方がよかったかしら?あーむしろその方があなたの特訓になるし、試験を行うのにちょうどよかったわね。』 出雲『いやいや冗談きついって。マジ勘弁かんべんしてほしいわそれ。』 千雨『ふふふ。冗談よ。さぁ、先を急ぎましょう』 オレが冷ひや汗あせを出して頭をポリポリと掻きながら、千雨に不満ふまんをぶちまけた。まったく、なんちゅう女だよ全く。冗談にも程があるぜ。 ----10分後---- 千雨の足が止まった。どうやら着いたようだ。辺りは何もなく、少し冷たい風がぴゅ~んと流れてくる。寒いくらいだな。 さて、ようやく到着したのはいいが、一体どこで試験を行うんだろうか。 千雨『さぁ、着いたわ。ここであなたを試させてもらう為に、してもらいたいことがあるから、少し待っててちょうだい。』 出雲『あぁ、わかった。』 一体何をする気なのだろうか。まぁオレがこんなこと言っても仕方ないか。ここはおとなしく千雨を待つか。 ・ ・ ・ ・ ・ あれから何分経たっただろうか。そして・・・ 千雨『お待たせしてごめんなさい。では・・・出雲さん、これからあなたを試すテストをします。千本桜を扱う私と勝負です。しかしながらこれではあっけなく勝負付きそうなので、代わりの武器を用意しました。そちらを使って私に勝ってください。一本でも取れれば勝ちです。加減が難しいので手加減はできません。全力で行きます。』 いやいやいや、ちょっと待てよ。勝てるわけねえじゃん。どうやって勝てと?千雨が勝負を挑いどんできたけど、勝てる気がしないんですけど。 出雲『いやいやいや、ちょっと待ってくれよ。勝てる気がしないって。』 千雨『これもあなたの力を引き出すためです。いきますよ?』 -------------------------------------------------------------------------------- 千本桜の力を使って出雲に勝負に挑いどむ千雨。果たして・・・出雲は千雨に勝てるのであろうか?!そして、勝負の行方は?! ‐‐‐次回へつづく‐‐‐ さて、今回のキーワードは、『千雨が出雲に提案した、あること』だよ^^ キミはわかったかな?
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