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第7話 『覚醒』
前回のあらすじ~
出雲の本来の力を引き出す為、千雨からとある提案を出され、千本桜の力を使った全力の千雨と闘うこととなり、とまどいをする中勝負に挑いどむ千雨に見事に勝った出雲。しかし、これは序の口に過ぎなかった。果たして・・・出雲に待ち受ける、次なる試練とは一体?!そして、出雲に隠された力とは?!
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千雨との戦闘が終わり、俺は次なる試練を受けることになった。
俺は千雨の後について行き、石の扉へ案内された。
千雨「ここだ。この扉の奥に・・・出雲よ・・・お主の力を開放するきっかけを与える試練が待っておる。覚悟は出来ておるか?」
出雲「あぁ、もちろんだ。今更後戻りは出来ない。」
そう言って返事を千雨に返すと、千雨は石の扉を開けるスイッチをポチっと押した。
俺は光が差す扉の方へ歩いて行った。
だがそれは・・・俺にとっては壮絶なる現実を突き付けられることになり、扉を開けたことに後悔した。
出雲「・・・おい・・・マジかよ・・・なんで・・・嘘だろ?!」
千雨「出雲・・・これが最後の試練よ?あなた自身の力で乗り越えて見せなさい!!」
出雲「なんで・・・戦う相手が・・・聖華せいかなんだよ・・・」
なんと・・・そこに待ち構えていたのは・・・俺の幼馴染おさななじみの聖華だった。
千雨は、そんな唖然あぜんとしている俺に向かってこう言った。
千雨「そいつは出雲、お主の敵だ。そいつを倒さねば・・・誰かを守る力はおろか、出雲・・・お主が死ぬことになる。守りたいと思う者を守る力を手にしたければ・・・戦って勝つ・・・即ちあ奴を殺すしかない。死にたくなければ・・・あ奴を殺せ!」
出雲「くっ・・・!!千雨・・・俺は・・・あいつを・・・聖華を殺すことはできない・・・そんなことまでして守る力は欲しくない・・・」
俺は、千雨の聖華に対する冷たい言葉が、耳障みみざわりに感じて怒りを覚えた。何故そんな事が言えるのか、と。
そんな言葉とは空むなしく、殺気さっき立った聖華(?)は俺に攻撃を仕掛けて(しかけて)きた。だが俺は、諦め(あきらめ)と絶望感に襲われてしまった。
俺は・・・聖華を殺すしか救う方法がないのか・・・そう思い、諦めた瞬間、何もかもがどうでも良くなってしまった。
そうして諦めて殺されてもいいと思い、諦めたその時、俺の意識がそこで途絶とだえ、何かが・・・ガシャンと砕けて割れる音がした。
出雲「・・・・・・・・」
千雨「ついに・・・覚醒しおったか・・・。」
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聖華(?)に対して、聖華を殺すしか救う方法がないと言われ、絶望と諦めに駆られ、成す術すべもない出雲。果たして・・・出雲たちの運命は?!
―次回へつづく―
今回のキーワードは・・・タイトルの中に隠されているよ?
さぁ・・・君にはわかるかな?
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