魔獣狩人

怪物の生首と胴体が煙を上げながら、溶け出した。
皮膚や肉はヘドロ状となり地面に流れる。
やがて、骨もドロドロに溶け怪物の姿は跡形もなく消え去った。

「こいつだけじゃない、この街を包む尋常じゃない妖気……まちがいなく、この街には魔獣どもがたくさん潜んでいる」

アレクサはそう呟くと、怪物の残骸に背を向け、闇の中へ消えていった。