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Seg 01 蒼い髪たなびく空に
「次のコーナーは、クテンのお天気です♪」
競うように高くそびえるビルに、暖かな日光が降り注ぐ。
その一つは、巨大なテレビ画面を抱えていて、ちょうど天気予報を始めるところだった。
「お天気AIのクテンちゃ~ん!」
男性と女性のキャスターが、揃ってカメラに向かって呼ぶ。
すると、テレビ画面は晴天を映し、その端からひょっこりと金髪の少女が顔を出した。
「はぁーい、クテンです♪ ではでは、全国のお天気をお伝えしますっ♪」
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