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第4話 私の飼い主の彼女がビッチすぎるにゃ!③
◇◇◇
転がり込むように戻ってきた元彼女は、すっかり部屋に居ついてしまったにゃ…
伸一君は甲斐甲斐しく元彼女の世話を焼き、三食おやつ付きで、嬉しそうにお弁当まで作ってあげている。
大学というところに 伸一君は通っているが、どうやら元彼女も同じらしい。今朝も二人で仲良く出かけていった。
『伸一君が嬉しそうだし仕方ないにゃ…。この女も今度は伸一君だけを愛してくれるかもしれにゃいし…』
私は二人の復縁を渋々ながらも、認めてやることにした。
◇◇◇
その日は伸一君がバイトだった。かまって貰えなくて寂しい私は、家の中を散歩していた。すると、元彼女が誰かと話しているのが聞こえてきたのだ。
「え? 今、彼氏は家にいないよ、話してても大丈夫だよ~あはは」
自室の部屋のベットでゴロゴロしながら、スマホで話している元彼女。私は開いているドアの隙間から部屋へと入っていく。
「うん、そうそう、当面の住むところゲットできたから心配しないで。早く新居見つけてね、一緒にいれないの寂しいよ~」
元彼女はやはり二股しているようだ…。会話を聞いてしまった私はかなり頭にきていた。
『伸一君は寄港先の港じゃにゃいのよ! なんで何度も戻ってくるのよ!』
バリッ!バリッ!バリッ!、バリッー!
「きゃあ!? このクソ猫! このバック高かったのに~!」
私は腹が立ったので、元彼女のお気に入りのバックで爪を研いでやった。
◇◇◇
元彼女と私がそんな攻防を繰り広げる中。程なくして、浮気は伸一君にもバレた。
「香織! 今度浮気したら次はないって言ったよな?」
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