手紙

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手紙

『随分と風が冷たくなって、色づいた葉がはらはら、と地面へと落ちてきましたね。 いかがお過ごしでしょうか。 アナタは何も変哲のない日常を送っていることでしょう。 その日常はとても穏やかか、それとも苦痛に満ち溢れているのか。 それはアナタにしか分かりません。 どんな状況に陥ったとしても、どう感じるかはアナタ次第なのです。 さて、ここで本題です。 アナタは叶えたい夢や願いはありますでしょうか。 もし、叶えたい夢や願いがあるのなら、そんな一斉一隅のチャンスをアナタに。 もし、少しでも気がありましたら、霜月の半ば、丁度月がまぁるくなる頃に、この街の、祈りの丘へとお越しください。』
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