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1ー8
家に帰って母親に謝る
獲物はゴブリンに食べられたと正直に言ったのだ
母親は心配したが
怪我はしていなかった
安心してくれたのだが
暫く1人で森に行くことを禁止されてしまった
見付かって怒られるのは嫌だった
今度の人生は母親に優しくしたかった
1人は禁止だと言われた
ならば1人ではなかったらいいのだ
なら同行する相手は1人いる
父親が
「お父さん。一緒に森に行こうよ。罠を仕掛けたいんだ」
「お前の事だからそう言うと思ってたよ。準備はしてあるから一緒に行こうか」
父親がアイテムブクロを叩く
そこに全部用意してるのだろう
リトスは嬉しくて大はしゃぎする
実はLvが上がっても不安だった
怖いものは怖いのだ
それに嫌な予感もしていた
2人で森に入るのは久々だった
この森は全5層になっている
リトスがよく行くのは5層
魔物は少なく動物達しか殆どいない
実際リトスは魔物を見たことがなかった
父親は4層まで行くので魔物を退治してくることもあるが
4層まで行っても頻繁に遭遇する訳でもない
そこまでいないのだ
なのに遭遇してしまった
しかも7匹もだ
あり得ないことだった
そしてその予感は的中することになるのだった
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