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1ー1
目を覚ます柚希
辺りには怒鳴り声だけが聞こえる
何をそんなに怒鳴っているのか
一瞬わからなかった
だが直ぐに思い出す
自分は母親に殺害されたことを
いや
生きているから未遂だった
そんな母親が怒鳴られてるのだと思った
医者か何かに
男の人が怒鳴っているのだから
話の内容を聞こうと聞き耳を立てると
会話が聞こえてきた
「どうなってるんだ。何で訳のわからない課金なんてスキルがあるんだ。何でそれだけなんだ?!何でなんだ!!」
「あなた。落ち着いて。鑑定士に怒っても何も変わらないのよ」
「怒りたくもなるだろう。命を課金しないと生きてけないなんて。何でこの子にこんな呪われたスキルがあるんだ。うちは裕福ではないんだぞ。どうしたら。どうしたらいいんだ」
男の泣いてる声が聞こえる
そして聞きなれない単語が聞こえた
《スキル》と
一瞬転生したのか
そう思ったが
これは夢なのだと思った
死ぬ前に何かしらの夢でも見たのだろうと
何故なら何も見えなく
声だけが聞こえるのだ
そんなふざけたことがある筈がなかったのだから
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