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目を覚ます柚希 辺りには怒鳴り声だけが聞こえる 何をそんなに怒鳴っているのか 一瞬わからなかった だが直ぐに思い出す 自分は母親に殺害されたことを いや 生きているから未遂だった そんな母親が怒鳴られてるのだと思った 医者か何かに 男の人が怒鳴っているのだから 話の内容を聞こうと聞き耳を立てると 会話が聞こえてきた 「どうなってるんだ。何で訳のわからない課金なんてスキルがあるんだ。何でそれだけなんだ?!何でなんだ!!」 「あなた。落ち着いて。鑑定士に怒っても何も変わらないのよ」 「怒りたくもなるだろう。命を課金しないと生きてけないなんて。何でこの子にこんな呪われたスキルがあるんだ。うちは裕福ではないんだぞ。どうしたら。どうしたらいいんだ」 男の泣いてる声が聞こえる そして聞きなれない単語が聞こえた 《スキル》と 一瞬転生したのか そう思ったが これは夢なのだと思った 死ぬ前に何かしらの夢でも見たのだろうと 何故なら何も見えなく 声だけが聞こえるのだ そんなふざけたことがある筈がなかったのだから
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