足あと

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「父さんはリュウがその山の神様だって言いたいの?」 「わからないけど、行方不明になったのは男ばかりで皆足跡の先には男か女か分からないほどの美人が居たと言ったらしい。」 「そんなのただの迷信だろ。第一俺は山を荒らしたりなんかしてない。それはリュウだってわかってくれてるはずだ。」 「確かにそれはそうだけどお母さんもお父さんも心配なの。」 「心配してくれるのはありがたいけど俺ももう大人だし大丈夫だよ。」 「素直で好奇心がある所はお前の良い所だ。父さんだってそこは無くしてほしくない。ただ自分の事は守れるように周りに注意をはらっていつも冷静でいてくれ。」 「…わかった。」 リュウが山の神様だなんて馬鹿馬鹿しいと思う。だけど条件が揃いすぎているのも事実だった。
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