小春24歳、政宗30歳

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「次は小春ちゃんと政宗くんの番だね」 「えっ?」 「実里、お前っ、しー!」 あっと実里は口元を押さえる。 『小春と政宗はまだ両片想いなんだからっ』 『そうだった、ごめんっ!』 優也と実里がコソコソと話しているのを訝しげに見ていた小春は、政宗に視線を向ける。 「政宗くん結婚するの?」 「え?」 「えっ?!」 「えっ?!」 政宗、優也、実里の声がハモる。 「いや、小春、今の話でどうしてそうなるんだよ」 「そうよ、小春ちゃん」 あたふたする優也と実里は政宗をキッと睨み、その勢いに政宗は一歩後退った。 「政宗、お前のせいだ。お前がなんとかしろ。良い機会だから言っておくが、俺はもう実里しか見えない。実里ラブだ。だから小春のことはお前に託した。わかったな!」 「は?え?なに?」 優也はバンバンと力強く政宗の肩を叩き、政宗は優也の言葉の意味を理解するのに頭を悩ませる。その隙に、実里は小春にそっと耳打ちした。 「小春ちゃんはもっと積極的になっていいと思うな。頑張って政宗くんのこと射止めてね」 「へっ?!」 ぼぼっと頬を染める小春を微笑ましさ半分、呆れ半分見つめつつ、優也はボソッと呟いた。 「はぁー、政宗、お前もだよ」
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