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違和感を無視できなくなりました。
2回目のデートは水族館で。
また彼が「好きな場所を選んでいいですよ」と言ってくれたので、私は市内の水族館を選んだ。
「わぁ~とっても小さい魚だね!」「大きなクジラ~!こんな大きな生き物を水槽で飼えるなんてすごい!」と彼に話しかけるのだが「そうだね」「ああ」としか返事が返ってこない。
私はじっくり魚を鑑賞したいのに、彼が待ってくれない。
まるで「早く帰りたい」と思っているかのようだ。
さすがに気まずくなって謝罪を口にした。
「ごめんなさい…。水族館は嫌でしたか…?」
彼は少し驚いた表情をした。
「いえ…。勘違いさせたのならすみません。長時間鑑賞するのが苦手なだけで、水族館や魚自体は割と好きですよ」
私は、ほっと胸を撫でおろす。
でも彼は自分の進むペースを変えてくれなかった。
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