花火のような恋が砕ける

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「あーあ、そうちゃんにとられちゃって、さみしいよ」 「えええ、やばい。可愛い。梢ちゃんが頼むなら別れる」 「えっそれはだめ」 「だめ? やっぱ二人で住む? ソージより、梢ちゃんの料理のほうが好きだし、私掃除と洗濯は好きだから、分担できるよ」 「え~、やっぱり魅力的だなあ」 「ソージと亜貴くんで一緒に住んでもらって、私たちがルームシェアしたらよくない? 帰ったら毎日梢ちゃんが居てくれるの、超癒し」 「あはは、でもそうちゃんに怒られちゃうだろうなあ」 「あー、ソージは怒るっていうか、俺も混ぜろじゃない?」 総司の声真似をした朋美に、目を合わせて吹き出してしまう。 総司をよく見つめてくれていると思う。よく似た真似に散々笑って、朋美が私の胸に顔を擦らせた。笑いが止まらないみたいだ。 朋美は私が総司に甘いと言うけれど、朋美も大概私に甘い。 「そうちゃんに嫉妬されちゃう」 「はは、やばいね~。むっとして梢ちゃん詰め寄られちゃうよ」 「困ったなあ。そうちゃんの不機嫌は長持ちするからなあ」 「うん、でも梢ちゃんが一番大事だって、ソージも知ってるだろうから、大丈夫」 「そうちゃんの愛はおっきいよね。朋ちゃんをめいっぱいしあわせにしてくれてるんだなあって、いつも思ってるよ」
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