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オンライン飲み会の十三日前
博美は木内の知り合いの男と初デートしていた。その男は名を倉本と言って売れっ子のイラストレーターなのであった。木内は吉田に博美を紹介したように倉本にも紹介したのがいけなかった。倉本からすれば木内はしがないサラリーマンに過ぎない。そんな奴がこんないい女を、その上、自慢げに紹介しやがって!そういった忌々しさ、腹立たしさで反骨精神が湧いた倉本は、博美を横取りしようと図った。一方、博美も倉本に会う前からこんなすごい友達がいるんだぜみたいな感じで自慢しながら倉本について話す木内を見ることがあったから直接会うと倉本が気になる存在になった。そこで彼女は食品会社の広告宣伝部に所属しているのでチラシ広告用のイラスト依頼を倉本にする提案を企画会議で通して彼と交渉することに成功した。それは勿論、倉本にとって願ってもないことで博美と自由自在に連絡が取れるようになって接触するに連れ相思相愛となって初デートに至った次第だ。
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