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諸々の緊張が解けた途端、今度は憧れの上司の寝床にひとり潜り込んでいるのだという現実が一気に押し寄せてきて。
息を吸い込むたびに宗親さんの香りが身体中を侵食していくようで心臓がバクバクし始めた。
そうこうしているうちに、段々息をするのでさえもままならなくなってくる。
なるべく呼吸の回数を減らすように息を止めつつ、それでも葉月さんが帰られるまではベッドから起き上がることも出来ないままに1人悶々として……。
薄暗い部屋の中、私はひっそりと息を殺して横たわっていた。
結果――。
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