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「とりあえず寝巻きは僕の服を適当に着回すとして。――下着は新調したほうがよろしいですよね?」
さて、今日の夕飯は何にしましょうか?みたいな乗りで問いかけられた私は、その雰囲気に釣られたように「ああ、それもそうですね」と何の気なしに答えてしまってから彼の視線がチラリと下腹部を流れたことに気づいてハッとする。
――し、下着って……もしかしてショーツのことだったりします!?
「ちょっ、それ、セク……!」
セクハラ、という言葉がうまく出てこない程度には動揺してしまった。
ワナワナと唇を震わせる私に、宗親さんがのほほんと続ける。
「緊急事態ですし、コンビニのになりますが、そこで買っちゃいましょう。必要経費ということで、お金は僕が出します。――上はさすがにないかも知れないんですけど……最悪取り替えられなくても耐えられたりしますか?」
私の戸惑いなんてどこ吹く風といった様子で、まるで事務連絡みたいに淡々とそこまで言ってから、
「あ。もしかして夜もブラをして寝る派だったりします?」
って。
そこにきて初めて私の様子をうかがうの。
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