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もぉ、やめてくださいっ!
カッコ良すぎてニヤけそうになるので!
――ここで笑ったら負けだっ。
そう思って唇に力を入れる私に、
「っていうか――」
心底楽しそうに声を出して笑いながら、「春凪、ひょっとして自分が従順だと思っているんですか?」って失礼じゃないですか?
「わ、私っ、素直過ぎて……宗親さんには結構好き勝手扱われてきたと思うんですけど!?」
ムッとして宗親さんを睨むように見上げたら、「キミが僕の言うことに従うのは、納得がいった時限定でしょう?」と頭をふんわり撫でられる。
「ちょっ、やめてください」
慌てて一歩後ずさって彼の手を避けたら「ほら、理不尽だと感じたときは、そうやって遠慮なく抵抗する」って瞳を細めていらして。
「さっきも春凪、僕の金銭感覚がおかしいって叱ってくれましたよね?」
さっき、というと結局受け取ってもらえず終いのギフトカードの事を話したときだよね?
そう思って小さくうなずいたら、宗親さんが珍しくちょっぴり困ったような顔をなさって。
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