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「春凪、さっきまでここでスヤスヤ眠れていたでしょう? 遠慮はいりませんよ? さぁどうぞ」
グッと身体を押されて例のキングサイズのベッドに半ば無理矢理座らされた私は、泣きそうになりながら宗親さんを見上げた。
――い、一緒のベッドで眠るだなんて聞いてないっ。
そんな思いを瞳に込めたのに。
「もしかして誘ってますか?」
スッと目を眇められて、いきなり顔を近付けられたから、
「ち、違っ」
言いながら慌ててのけぞった。
と、トンッ……とその動きに加勢するように肩を押されて、気が付いたら柔らかなベッドの上に仰向けで。
さっきうたた寝をしてぼんやり見上げたのと同じ天井が、宗親さんの超絶美形なお顔越しに見える。
「あ……っ、え?」
一瞬、自分がどういう状態なのか理解出来なくて間の抜けた声を出した私に、宗親さんが覆い被さってきて。
「どうやら僕は彼シャツの破壊力というものを侮っていたようです」
すぐ耳元で、艶っぽくそう囁くの。
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