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「ハーフパンツみたいに重ねられた男性用下着が邪魔ですけど」
クスッと付け加えるように笑われたそのセリフですら、私を変に刺激する。
「……ぁ、んっ」
首筋に宗親さんの吐息が掠めた途端ゾクッと背筋に電気が走って、慌てて首をすくめた。
――もう! お陰で変な声が出ちゃったじゃないっ!
「ねぇ春凪。キミは今日僕と同じシャンプーを使いましたか?」
私の上に馬乗りのまま。
洗ったばかりの髪の毛を一房持ち上げられて鼻先に近付けられるのを目にしたら、あたかも髪に口付けられているような錯覚を覚えてしまう。
そんなことされたら、めちゃくちゃ恥ずかしくて顔から火が出そうになるじゃないっ。
宗親さんが使っていらしたシャンプーは、別にメンズ向けのものではなかった。
だから私、勝手にいいのかな?って戸惑いながらも使わせて頂いたのだけれど、もしかしたらいけなかったの?
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