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「……それは残念だな。僕は……正直キミの反応に煽られまくってるんですけど」
言うなり不意に腰を太ももに押し当てられた私は、思わず「やっ」と小さく声を上げて身体を固くした。
だってだって……宗親さんの下腹部が固っ……。
「春凪、申し訳ないけど我慢出来そうにありません。――お願い、抱かせて?」
言うなりギュッと抱きしめられて、耳元でそんな切なそうにお強請りしてくるとか……本当にずるいっ。
さっき、心の片隅で、「このお綺麗な上司がどんな表情をして女性に欲情するのか知りたい」とか〝傍観者の気分で〟思った自分のことをバカなんじゃないのっ!って思った。
それを知るときは、自分が危ない時だって失念してたなんて、本当春凪の愚か者ぉ〜っ!
私だって一応女の子だったのにっ。
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