13.最低男と一緒にしないで?*

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*** 「春凪(はな)、さっきから何かよそ事を考えているようですけど……やけに余裕がありますね」  ――余裕なんて、あるわけないです。  言われて、そう反論しようと口を開きかけた私に、宗親(むねちか)さんが小声で付け加えて来るの。 「僕は結構一杯一杯だって言ったら……どうしますか?」  って。  私はその言葉を聞いたと同時に、宗親(むねちか)さんにギュッとしがみついていた。 「だったら……証明してください」  ――私を本気で欲しているってこと。  宗親(むねちか)さんの耳元、懇願(こんがん)するみたいにそうささやいたら、宗親(むねちか)さんに噛み付くように唇を塞がれた。
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