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「宗親さんはいつもそんな風に逐一計算ずくで行動していらっしゃるんですか?」
思わずそう聞いてしまって、慌てて口を覆ったけれど後の祭り。
私は逆に宗親さんを見習ってもう少し計算して動いたほうがいいかもしれない。
誤魔化すように水割りをグイッと煽ったら、その様子をじっと見詰められて照れてしまう。
――ヤバイ。お酒、回りそう。
宗親さんは私の失言とも言える言葉にクスッと笑うと、「僕は春凪のそういう真っ直ぐなところが大好きですよ」とおっしゃるの。
この人たらしさんめ!
大好きとか言われたらドキッとしちゃうじゃないですかっ。
絶対騙されないんだから!と思いながらも、すっごく好みのハンサムさんからそんなことを言われてときめかないなんて本当に難しい。
ましてや私は宗親さんご自身にはバレないよう頑張ってはいるけれど、とっくの昔に彼に落とされている身。
頬がぶわりと熱を帯びたのを感じながら、「かっ、揶揄わないでくださいっ」と懸命に声を絞り出した。
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