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――ちょっ、胸、めちゃくちゃ顔に当たってるんですけど……これは新手の忍耐強化訓練か何かですか?
グッと理性を総動員してそんな春凪をしっかりと抱き上げて寝室に運ぶと、ベッドから落っこちないよう割と真ん中のあたりに彼女の身体を横たえた。
いつもこのキングサイズのベッドで一緒に寝起きはしているけれど、入籍までは……と我慢している僕と、そんな僕から思いっきり距離をあけるようにベッドの端っこでこちらに背中を向けて眠るキミ。
――今日くらいは……そんなキミを抱きしめて眠っても構わないだろうか?
そう思って春凪の寝顔を見下ろしていたら、
「宗親しゃ、次はシェーブルチージュが食べたいれす」
と寝言で次のチーズのリクエストを出してくるとか。
今日羊乳で出来たロックフォールを一緒に食べたから、山羊乳のシェーブルチーズも食べたいと思ったのかな?
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