20.起きないと襲いますよ?

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「あ、あのっ。宗親(むねちか)さんっ。それでっ、その……えっと……そろそろ」  ――離して頂きたいんですが……と語尾を濁らせる春凪(はな)に、僕は最上級の腹黒スマイルを贈る。 「すみません、春凪(はな)。僕は昨夜はあまり眠れていないんです。キミはとっても抱き心地がいいので……もう少しだけこのまま……」  腕の中で「そっ、それは困りますっ」「おひとりの方がきっと寝心地最高ですよっ?」だの騒いでいる春凪(はな)を無視して、僕は彼女を抱く腕に力を込める。  そうして寝落ちしたふりを決め込むんだ。  僕の可愛い春凪(はな)。  どんなに身じろいでくれても構わないけど、ひとつだけお願い。  少しの間だけ下腹部にだけは触れないでくれるかな?  男の、朝にありがちな生理現象だと思ってくれても構わないんだけど……実際のところはあんまりにもキミが可愛過ぎて、今は少しばかりになっているから――。 --------------------- 【お知らせ】 目覚め後の、春凪(はな)視点バージョンをスター特典として上げています。 もしよろしければ(✿︎´ ꒳ ` )♡︎ https://estar.jp/extra_novels/25886283 38f9c9e7-1fb4-498c-9ed9-6cad765189d7宗親(むねちか)視点よりコミカルかも?(笑) ---------------------
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